Access顧客情報管理でメルマガ送信(メール一括送信)
顧客へのメルマガ送信は、関係を継続し購買リピータを増やすことが第一の目的でしょうか。 まずご相談のあったのが健康関連商品販売の会社で、こちらでは当初、メルマガ送信はメールのBCCに購読者全員のアドレスを入れて送信していました。 しかし人間ですから時には間違いを犯します・・・
しかしこのAccessメルマガ送信システムも、ユーザーの利用するプロバイダのスパムメール送信対策により送信がブロックされるケースが出てきました。システムの修正で対処はできるのですが、今後を考えるとイタチごっこにもなりかねません。そこで外部システムであるSaaS・ASPでのメール送信システムの活用を提案しました。
ASP・SaaSメール送信システムの活用のメリットは、単にメール一括送信ではなく、メールマーケティングの道具として考えた場合に、後述するその豊富な機能に比較して安価に利用できることです。また機能についても、毎月の利用料だけでどんどん機能改善がされます。これが個別構築のシステムではなかなかそうはいかないでしょう。
デメリットは、もし販売管理・顧客管理を社内のローカル環境でメインで管理していた場合など、SaaS・ASPメール一括送信システムの顧客データとの整合性に難ができてきます。統合しようにも多くの顧客情報管理での要望は、このSaaS、ASP型での顧客・会員管理機能では逆に不足のことが多いでしょう。さらには顧客データをネット上で保管するということが、まだまだセキュリティ上不安を感じるユーザも少なくありません。まず大丈夫とは思っていても「100%安全か」とよく聞かれれば・・・弊社もどう返答していいのか。
これらのメリットを活かし、デメリットを補完させるためAccessシステムカスタマイズでフォローさせます。メール一括送信ASP、SaaSに限らず、それら多くのSaaSシステムは、登録データをCSVでエキスポートしたりインポートできたりします。それをできるだけユーザーに手間とミスをさせることなくカスタマイズすることによりあらゆる要望が解決してゆくでしょう。
今回SaaSのメール一括送信システムとしてサポートしたのが、(株)ラクスの配配メールです。
http://www.haihaimail.jp/
主な機能は、
・顧客情報管理
メールアドレスをキーとした顧客管理
CSVアップロード、ダウンロード(既存のデータからアップロードしたデータとメールアドレスが一致するデータを削除する機能もあります。)
・個別データの送信結果保持(エラー、成功など)
・ユーザー側の登録・削除ページ生成
・テキスト・htmlメール対応
・文書内リンクのクリックレポート
クリックユーザー数だけでなくどのユーザーがクリックしたかのリストが出せます。そのリストを元にメール送信ができますし、逆にクリックしていないユーザーのリストとメール送信ができるようになっています。
・メール開封レポート(htmlメールのみ)
クリックレポートと同じように、開封に対するリスト、メール送信ができます。
・携帯スパム対策送信
・外部データとの連携(オプション)・・・CSVデータをプロバイダ指定の場所に送信することによりバッチで整合を取る。
・あらゆる条件による検索リスト出力およびCSVダウンロード
たとえば送信エラー2回以上のデータ、東京の女性のデータの検索リスト、およびそのCSVデータ生成ダウンロード
・CSVデータインポート
新規データ登録だけでなく、メールアドレスをキーとした既存データの上書き修正。または削除したいデータのアップロードによりメールアドレスが合致したデータを一括削除も可能。
・店頭でFelica機器を置いて、会員自動登録も可能。
このようにメール配信専用のシステムは、それ専門だけにかなり戦略的な活用ができるよう機能豊富です。これはAccessだけでは構築できません。
冒頭で紹介したメールソフトのグループで宛先管理しているクライアントのサポート事例では、この配配メールにて、メールソフトで生成したCSVデータをセット、データをメンテナンスしながら代理運用しています。
その結果、送信したメール本文内のリンククリックレポートを見てみると、実際には悲しいほどにクリックされていないことがわかり、メルマガ自体の内容や運用の見直しの必要性を感じさせるものになりました。
よくできたメール配信システムほど、最初のとっかかりが掴み辛いものです。お客様へのメール送信だけになんらかの失敗は楽観できることではありません。またマーケティングで大いに活用すべき機能(クリックレポート、開封レポート)を使いこなすのも時間がかかったり、最初のスタート時点から運用を修正しなければならないようなことが起こることも否めません。まずはメールマーケティングにおける効果的な活用方法を最初の相談段階から提案することと、必要に応じてAccess顧客管理を構築し(あるいは既存の顧客管理システムより)、そこから生成したCSVデータと、ASP・SaaSメール配信システムとの連携をうまく取り持てるようにサポートさせていただきます。
もちろんASP・SaaSシステム側を基盤の管理システムとして、CSVダウンロードにより、Accessで連携をフォローするという運用もできるでしょう。
最近は、E-Shopの機能でもメール配信、および会員登録管理機能もありますので、そちらとの連携のご相談も出てくることでしょう。
2011年3月4日 |
カテゴリー:Access顧客情報・会員管理開発サポート事例